August

12

2019

和歌山串本 母の実家にて

子供の頃、毎年夏休みになると母の実家和歌山の串本へ行き、いとこ達と白砂の青い海で泳ぐのが何よりの楽しみでした。 その串本へ、先月久しぶりに母と行って来ました。母の実家は串本のお寺で、私にとって叔父になる住職が6月に亡くなりその本葬が1ヶ月後にあったのです。

叔父は優しい人で、物心ついた頃から結婚後も色々と相談にのってくれた大切な人。97才の天寿全うであっても残念でなりません…いつも遊びに行くと、挨拶より先にビールで私を喜んで迎えて、橋杭岩、那智の滝、水族館、トルコ記念館、灯台とあちこち遊びに連れて下さったのが懐かしくとうとうお別れです。 70年間現役だった住職の本葬で、6月には普通の葬儀を終え、本葬では20人近いご住職が本堂に集まられ僧侶達が輪になっての長ーい読経、ミーンミーンと鳴く蝉の声、境内から見える青い海と微かに聞こえる波の音…映画のワンシーンを見ているような厳かなお葬儀でした。

父が母と出会ったのはこの串本のお寺。父がまだ独身の頃、京都の病院からお寺すぐ側の診療所に派遣され、三食お世話になっていたお寺の娘(母)と出合ったロマンス。 この海の見える母の実家が私の父や弟も好きで、2年半前に亡くなった弟は、叔父やいとこ達と本堂横に植わっている橙を酎ハイに入れて飲むのが大好きでした。その弟の将来は、内科開業医リタイヤー後には、母の実家に移り住み、橙の酎ハイを毎晩飲みたいと夢見てたのです。都会で長年暮らし晩年は、海の見える静かな田舎に住みたいと・・・それが叶わないまま逝ってしまったのが可哀想でなりません。

お寺から帰る間際、母といとこ達数人が橙の木の下に集まり、弟を偲んでの思い出話に花が咲きました。今頃は空の上で、叔父と弟は橙の酎ハイを楽しんでいるに違いないと思うと何だか嬉しくなって、大事な人が亡くなった事も清々しく思えてくるのは不思議です。仏壇のお供えにと黄色い大きな橙と青く小さい橙をもらって帰り良い供養になりました。 境内から見える青い海、芙蓉の花は、叔父の本葬と共に生涯忘れられない景色として心に深く刻まれれたようです。初盆を迎える叔父さん、もっといっぱい話がしたいのにね・・・。

お寺の境内から見えるこの景色が子供の頃から好きでした。いとこ、弟と一緒に本堂で遊んだのが懐かしい・・・。

本堂横にある橙の木。これを絞って酎ハイに入れて飲むのが弟の好物でした。

本葬を終えて境内で母とのショットです。

本堂にて

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